体にフィットしてリラックスタイムに欠かせないビーズクッションですが、汚れてしまった時にどう洗濯すればよいか迷いますよね。
この記事では、ビーズクッションの洗濯に関するあらゆる疑問にお答えします。
まずは洗濯表示で洗えるかを確認することが基本です。
ヨギボーのビーズが濡れても洗濯できますか?という疑問や、無印・ニトリ・フランフラン製品の注意点についても詳しく解説。
洗濯ネットに入れたまま洗濯しても大丈夫なのか、コインランドリーで洗濯するのはNGなのかといった具体的な悩みにも対応します。
失敗しないための具体的な洗い方の手順から、多くの人が悩む、乾かないを防ぐ乾かし方と乾くまでの日数、クッションを洗ったら何日で乾きますか?という問いへの回答まで網羅。
どうしても無理ならクリーニングへ依頼する場合の料金も紹介するので、あなたのビーズクッションを清潔に保つための最適な方法がきっと見つかります。
- ビーズクッションが洗濯できるかの見分け方
- 無印やYogibo(ヨギボー)など人気ブランド製品の洗濯における注意点
- 失敗しないための具体的な洗い方と乾燥のコツ
- 自宅での洗濯が難しい場合のクリーニングという選択肢
ビーズクッション洗濯の基本|洗う前の確認事項
- まずは洗濯表示で洗えるかを確認しよう
- ヨギボーのビーズが濡れても洗濯できますか?
- 無印・ニトリ・フランフラン製品の注意点
- 洗濯ネットに入れたまま洗濯しても大丈夫?
- コインランドリーで洗濯するのはNG?
まずは洗濯表示で洗えるかを確認しよう

ビーズクッションを洗濯する前に、最も大切なのは洗濯表示(ケアラベル)を確認することです。
この表示によって、家庭で洗濯できるか、クリーニングに出すべきかが決まります。
洗濯表示マークの意味
洗濯表示には、洗濯の可否や適切な方法が記号で示されています。特に重要なのは「水洗い」に関するマークです。
洗濯表示マーク(新JIS) | 意味 |
---|---|
![]() | 洗濯機で洗濯処理ができる |
![]() | 手洗いができる |
![]() | 洗濯処理はできない |
【参照:消費者庁「洗濯表示」】
桶に×印が付いた「水洗い不可」のマークがある場合は、家庭での洗濯は絶対に避けてください。
生地の縮みや色落ち、中材の劣化を引き起こし、クッションが使えなくなる可能性があります。
素材による洗濯の可否
洗濯表示がない場合でも、中材の素材からある程度判断することが可能です。
- 洗える可能性が高い素材:ポリエステル綿、ポリスチレンビーズ(多くのビーズクッションで使用)
- 洗えない素材:ウレタンフォーム、低反発素材
ウレタンは水分を含むと加水分解を起こしてボロボロになる性質があり、一度濡らすと元に戻りません。
お持ちのクッションの素材が不明な場合は、無理に洗わず、メーカーの公式サイトで確認するか、クリーニング専門業者に相談するのが賢明です。

ヨギボーのビーズが濡れても洗濯できますか?

人気ブランドYogibo(ヨギボー)の製品は、取り扱い方が明確に定められています。
アウターカバーが濡れたり汚れたりした場合は、インナーから取り外して洗濯機で洗えます。
その際は、生地の傷みを防ぐためにカバーを裏返し、ジッパーを閉じてから洗濯ネットに入れることが推奨されています。
洗剤は漂白剤や蛍光剤を含まない中性洗剤を使用し、水温は冷水、洗濯機のモードは「非常に弱い」設定を選びましょう。
この場合は、まず乾いた布で水分をできるだけ拭き取ります。
その後、風通しの良い場所で十分に陰干しして、内部の湿気を完全に取り除く必要があります。
湿気が残るとカビや臭いの原因になるため、焦らずじっくり乾かすことが大切です。

無印・ニトリ・フランフラン製品の注意点
人気のインテリアブランドである無印良品、ニトリ、フランフランのビーズクッションも、洗濯に関してはそれぞれ注意が必要です。
多くの場合、ヨギボーと同様にカバーと本体で取り扱いが異なります。
ブランド | 本体(インナー)の洗濯 | カバーの洗濯 | 主な注意点 | |
---|---|---|---|---|
無印良品 | 不可 | 可能 | 公式サイトでは本体が汚れた場合、中性洗剤をつけた布で拭き取り、陰干しするよう案内されています。 | |
ニトリ | 不可(一部商品を除く) | 商品による | 多くの商品は本体洗濯不可です。 カバーも商品ごとに洗濯表示が異なるため、必ず個別のタグを確認してください。 | |
フランフラン | 不可 | 不可(一体型が多い) | デザイン性の高い一体型の商品が多く、丸洗いできないものがほとんどです。 汚れた際は「つまみ洗い」が推奨されています。 |
これらのブランド製品を洗濯する際は、必ず商品についている洗濯表示タグを確認するのが基本です。
自己判断で洗うことは避け、メーカーの指示に従うようにしましょう。
洗濯ネットに入れたまま洗濯しても大丈夫?

ビーズクッションのカバーなどを洗濯機で洗う際、洗濯ネットの使用は「大丈夫か」ではなく「必須」と考えるべきです。
洗濯ネットには、デリケートな衣類を守るだけでなく、万が一の事態を防ぐ重要な役割があります。
ビーズクッションのカバーは伸縮性のある素材が使われていることが多く、洗濯槽の中で他の衣類と絡まったり、生地が伸びたりするのを防ぐためにネットが有効です。
さらに重要なのが、破損時のリスク軽減です。
洗濯中に何らかの原因でカバーや本体の縫い目がほつれ、中のビーズが漏れ出すという最悪のケースも考えられます。
目の細かい洗濯ネットに入れておくことで、万が一ビーズが漏れ出しても、被害を最小限に食い止めることができます。
したがって、ビーズクッション関連のものを洗濯機に入れる際は、サイズに合った目の細かい洗濯ネットを必ず使用してください。
【参照:パナソニック株式会社『【ドラム式洗濯機】洗濯できないものは』】

コインランドリーで洗濯するのはNG?

自宅の洗濯機に入らない大きなビーズクッションを、コインランドリーで洗濯・乾燥させたいと考えるかもしれません。
しかし、これは非常にリスクが高いため、基本的には避けるべきです。
多くのコインランドリーでは、利用規約でビーズクッションの洗濯を禁止しています。
その主な理由は以下の通りです。
- 破損のリスク:コインランドリーの洗濯機は家庭用よりもパワーが強く、デリケートなビーズクッションの生地を傷つけ、縫い目を破損させてしまう可能性が高いです。
- ビーズ飛散による故障:前述の通り、万が一ビーズが飛散した場合、業務用の機械を故障させ、多額の修理費用を請求される可能性があります。他の利用者にも多大な迷惑をかけることになります。
- 高温乾燥によるダメージ:コインランドリーの乾燥機は高温なものが多く、熱に弱いビーズクッションの素材(ポリスチレンビーズやポリウレタンを含む生地)を溶かしたり、収縮させたりする危険があります。
これらの理由から、ビーズクッションをコインランドリーに持ち込むのは原則としてNGです。
どうしても自宅で対応できない場合は、専門のクリーニング業者に相談するのが最も安全な選択肢となります。
実践編|ビーズクッション洗濯と乾燥のコツ
失敗しないための具体的な洗い方手順

洗濯表示で「手洗い可」となっているビーズクッション本体やカバーを洗う場合、最も安全で確実なのは手洗いです。
洗濯機よりも手間はかかりますが、生地への負担を最小限に抑え、破損のリスクを回避できます。
以下に、失敗しないための手洗い手順を詳しく解説します。
STEP1:準備するもの
- おしゃれ着用の中性洗剤
- 30~40℃のぬるま湯
- クッションが入る大きさのバケツや浴槽
- 清潔なバスタオル
洗剤は、生地の色落ちや縮みを防ぐ効果のある、おしゃれ着用の中性洗剤が最適です。
STEP2:洗い
浴槽などにぬるま湯を張り、適量の中性洗剤を溶かして洗浄液を作ります。
そこにビーズクッションを沈め、優しく「押し洗い」を繰り返します。
パンの生地をこねるようなイメージで、上からゆっくりと体重をかけて沈めたり、持ち上げたりすることで、中の汚れを押し出します。
生地を強くこすったり、揉んだりすると傷みの原因になるため避けてください。
STEP3:すすぎ
汚れた洗浄液を抜き、きれいなぬるま湯に入れ替えて、押し洗いと同じ要領ですすぎます。
洗剤の泡が出なくなり、水の濁りがなくなるまで、2〜3回水を入れ替えながら丁寧に行いましょう。
洗剤成分が残っていると、黄ばみや臭いの原因になります。
STEP4:脱水
すすぎが終わったら、クッションを浴槽の縁などに押し付けて、ある程度の水分を切ります。
その後、乾いたバスタオルで全体を包み込み、押さえつけるようにして残りの水分を吸い取ります。
このタオルドライを丁寧に行うことが、後の乾燥時間を短縮する鍵です。
洗濯機で短時間だけ脱水する方法もありますが、1分以内、できれば高速回転が始まってから30秒程度で停止するなど、ごく短時間にとどめましょう。
長時間の脱水は型崩れや破損の原因となります。
乾かないを防ぐ乾かし方と乾くまでの日数

ビーズクッション洗濯における最大の難関が「乾燥」です。
生乾きの状態が続くと、湿気を好む雑菌が繁殖しやすくなり、不快な臭いの原因となることがあります。
せっかく洗った努力が無駄にならないよう、中心部までしっかりと乾かすことが大切です。
基本は「風通しの良い日陰で平干し」
ビーズクッションの乾燥には、直射日光を避けた、風通しの良い場所での「平干し」が最適です。
直射日光は生地の色あせや、紫外線による素材の劣化を早める原因となります。
平干しをするには、物干し竿を2本平行に並べ、その上にクッションを橋渡しのように置くのがおすすめです。
これにより、クッションの下面にも空気が通り、効率的に乾かすことができます。
市販されている平干し専用のネットを利用するのも良い方法です。
吊り下げて干すと、水分を含んだビーズの重みで中身が偏り、型崩れの原因になるため避けてください。
乾燥機やドライヤーの使用が推奨されない理由
ビーズクッションに多く使われるポリスチレンビーズやポリウレタン繊維は熱に弱い性質があり、高温にさらされると溶けたり変形したりする可能性があります。
国民生活センターなどの公的機関も、石油製品であるビーズクッションの高温での乾燥には注意を呼びかけており、状況によっては発火につながる危険性も指摘されています。
乾燥にかかる日数
乾燥に要する時間は、クッションのサイズや厚み、季節や湿度によって大きく異なりますが、最低でも2〜3日は見ておく必要があります。
大型のクッションであれば、1週間以上かかることも珍しくありません。
表面が乾いているように見えても、中心部はまだ湿っていることが多いです。
時々クッションの向きを変えたり、裏返したりしながら、中まで完全に乾いたことを指で押し込んで確認してから使用を再開しましょう。
どうしても無理ならクリーニングへ!料金は?

洗濯表示が「水洗い不可」の場合や、自宅で洗うにはサイズが大きすぎる、あるいは乾かす場所がないといった場合には、専門のクリーニング業者に依頼するのが賢明な選択です。
ここでは、一般的なクリーニング業者と、ヨギボー利用者向けの公式サービスについて解説します。
一般的なクリーニング業者の場合
まず注意したいのが、全てのクリーニング店がビーズクッションに対応しているわけではないという点です。
特殊な素材であるため、取り扱いを断られるケースも少なくありません。
事前に電話やウェブサイトで、ビーズクッションのクリーニングが可能かどうかを必ず確認しましょう。
布団クリーニングのオプションとして扱っている業者や、特殊品専門の業者が見つかりやすいです。
料金は、クッションのサイズや汚れの度合い、業者によって大きく変動しますが、一般的な相場は以下の通りです。
- 小型のクッション:3,000円~5,000円程度
- 大型のクッション:8,000円~15,000円以上
これに加えて、往復の送料が必要になる場合もあります。
納期は、洗浄後の乾燥に非常に時間がかかるため長くなる傾向にあり、通常2〜4週間程度を見込んでおくとよいでしょう。
Yogibo(ヨギボー)公式リペアサービス
ヨギボーの製品をお使いの場合、メーカー自身が提供する「Yogiboリペアサービス」を利用する選択肢があります。
これは単なるクリーニングではなく、製品をリフレッシュさせるための総合的なメンテナンスサービスです。
サービスには以下の内容が含まれています。
- アウターカバーの専門業者による洗濯・乾燥
- インナーカバーの新品交換
- 補充ビーズによるボリューム回復
汚れを落とすだけでなく、長年の使用でへたってしまったクッションが、新品に近い状態に戻ることが大きな特長です。
料金は申し込み方法によって異なり、「Web・電話」での申し込みと、全国のYogibo Storeへの「ストア持ち込み」から選べます。
商品名 | ストア持ち込み(通常) | Web・電話申込(通常) |
---|---|---|
Giga Max | ¥18,000 | ¥32,000 |
Mega Max | ¥16,000 | ¥28,000 |
Max | ¥9,800 | ¥16,800 |
Lite | ¥8,900 | ¥14,900 |
Midi | ¥8,900 | ¥14,900 |
Pod | ¥7,800 | ¥13,800 |
Drop | ¥7,800 | ¥13,800 |
Hugibo | ¥6,800 | ¥12,800 |
Lounger | ¥6,800 | ¥11,800 |
Bubble | ¥6,800 | ¥11,800 |
Mini | ¥6,800 | ¥11,800 |
Ghost | ¥6,800 | ¥11,800 |
Caterpillar Roll Long | ¥6,800 | ¥10,800 |
Roll Max | ¥6,800 | ¥10,800 |
Support | ¥6,800 | ¥10,800 |
Pyramid | ¥5,800 | ¥9,800 |
Ottoman | ¥5,800 | ¥9,800 |
※料金は2025年10月時点の公式サイトの情報です。ご利用の際は最新の価格を公式サイトでご確認ください。
Web・電話での申し込みは公式サイトから行い、送られてくる専用キットにヨギボーを入れて返送する流れです。
納期は、工場到着後、約3週間で手元に戻ってきます。
失敗して高価なクッションを買い替えるリスクや、新品同様の使い心地が戻ることを考えれば、特にへたりが気になっているヨギボー利用者にとっては価値のあるサービスと言えるでしょう。
まとめ:正しいビーズクッション洗濯で清潔に保つ
この記事で解説した、ビーズクッションの洗濯に関する重要なポイントを以下にまとめます。
- 洗濯前には必ず洗濯表示を確認する
- 桶に×印の「水洗い不可」マークがあるものは家庭で洗えない
- Yogiboや無印良品の本体(インナー)は洗濯不可
- 洗濯できるのは基本的に取り外し可能なアウターカバーのみ
- 各ブランドの公式サイトで推奨される手入れ方法を確認する
- 洗濯機を使う際は必ず目の細かい洗濯ネットを使用する
- 破損や故障のリスクが高いためコインランドリーの使用は避ける
- 手洗いする場合はおしゃれ着用中性洗剤で優しく押し洗いする
- すすぎは洗剤が完全になくなるまで丁寧に行う
- 脱水はバスタオルでのタオルドライか洗濯機でのごく短時間にとどめる
- 乾燥の基本は風通しの良い日陰での平干し
- 乾燥には最低でも2〜3日、大型なら1週間以上かかることもある
- 熱で素材が溶けるため乾燥機やドライヤーの使用は絶対にしない
- 自宅での洗濯が困難な場合は専門のクリーニング業者に相談する
- クリーニング料金はサイズにより数千円から1万円以上と幅広い