寒さが厳しくなるとテレビショッピングでよく見かけるジャパネットの羽毛布団ですが、実際に購入を検討するとさまざまな疑問が浮かんでくるものです。
ネット上でジャパネットの羽毛布団の口コミを検索してみると、臭いが気になるとか音がうるさいといったネガティブな評判を目にして不安になる方もいるかもしれません。
また、ニトリや西川といった他社製品との比較や、下取りの手数料を含めた実質的な価格が本当にお得なのかどうかも気になるところです。
私自身も寝具選びにはこだわりがあるので、カタログやスペックを隅々までチェックしていろいろと考えてみました。
- ジャパネットの羽毛布団に関する臭いや音の口コミの真相
- ニトリや西川などの競合製品とスペックや価格を比較した結果
- 下取りサービスを利用するメリットと手数料を含めた損得勘定
- 購入前に知っておくべき返品ルールやチャレンジデーのタイミング
ジャパネットの羽毛布団の口コミ検証:臭いと音
まずは、多くの人が一番気になっているであろう「品質」に関する口コミについて詳しく見ていきましょう。
テレビでは「ふわふわで暖かい」と絶賛されていますが、実際のユーザーの声には「臭い」や「音」に関する指摘もちらほら見られます。
ここでは、その原因をスペック(仕様)の観点から深掘りしてみますね。
ジャパネットの羽毛布団は臭い?原因と対策

「ジャパネットの羽毛布団を買ったけれど、獣臭がして眠れない」という口コミを見かけることがあります。
これは決して不良品というわけではなく、使用されている羽毛の種類(鳥種)に大きな原因があると考えられます。
ジャパネットで販売されているモリリン製の主力モデルは、一般的に「ホワイトダックダウン」を使用しています。
羽毛には大きく分けて「グース(ガチョウ)」と「ダック(アヒル)」があるのですが、ダックは雑食性のため、草食性のグースに比べて羽毛に油脂分が多く含まれているんです。
この油脂分が酸化したり湿気を含んだりすることで、独特の獣臭が発生するリスクが高くなってしまうんですね。
もちろん、メーカー側も洗浄工程を徹底していて、国内洗浄で厳しい基準を設けています。
それでも、ダック特有の臭いを完全にゼロにするのは生物学的に難しいのが現実です。
特に、嗅覚が敏感な方や、梅雨時などの湿気が多い環境では臭いを強く感じてしまうかもしれません。
対策としては、届いてすぐに使うのではなく、まずは風通しの良い場所でしっかりと陰干しをして、中の空気を入れ替えてあげることが大切です。
【参照:モリリン株式会社(公式サイト)】
【参照:一般財団法人 ボーケン品質評価機構】

ジャパネットの羽毛布団は寒い?暖かさの真実

「薄くて寒いのではないか?」という心配については、結論から言うと日本の一般的な住宅であれば十分に暖かいと言えるスペックを持っています。
ジャパネットの羽毛布団は「ダウン85%・フェザー15%」という比率が一般的です。
これは高級品と比較すると中級クラスの仕様ですが、ダウンが空気を抱え込んで断熱層を作ってくれるため、室温が10℃前後の環境なら問題なく暖かさを発揮してくれます。
【こんな人には十分暖かい!】
- 気密性の高いマンションに住んでいる
- 寝室で暖房を併用している
- 関東以西の都市部に住んでいる
逆に、築年数が古くて隙間風が入るような木造住宅や、北海道・東北などの寒冷地で「これ一枚で寝たい」という場合には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
その場合は毛布を重ねるなどの工夫が必要になるかなと思います。
うるさい?羽毛布団の音と側生地の素材

意外と盲点なのが、寝返りを打った時の「音」です。
口コミの中には「ガサガサという音がうるさくて耳障り」という意見も存在します。
この原因は、羽毛を包んでいる「側生地(がわきじ)」の素材にあります。
ジャパネット(モリリン)の羽毛布団は、軽量化を重視して「ポリエステル85%・綿15%」といった化学繊維主体の生地を採用していることが多いです。
ポリエステルは軽くて丈夫というメリットがある反面、綿100%の生地に比べるとどうしても質感が硬くなり、生地同士が擦れた時にカサカサ、ガサガサといった摩擦音が出やすくなってしまうんです。
また、ポリエステルは吸湿性が低いため、「寝ていると蒸れる」と感じる原因にもなり得ます。
音が気になる方は、上から綿100%の掛け布団カバーをかけることで、ある程度音を軽減できるので試してみてくださいね。
『軽さは気に入っているけど、ガサガサ音が気になる……』という方は、こちらの綿100%カバーを試してみてください。
化学繊維の摩擦音を和らげ、吸湿性もアップするので、ポリエステル特有の『蒸れ感』も解消してくれます。
布団を買い替えずに寝心地をアップグレードできる、魔法のアイテムです。
1. ニトリ「ひもなしラクラク掛け布団カバー(Nグリップ)」綿100%タイプ
『布団カバーを掛けるのが面倒』という方には、ニトリの『Nグリップ』一択です。
紐を結ぶ手間がなく、入れて広げるだけ。
しかも綿100%タイプなら、ジャパネット布団の弱点である『蒸れ』と『音』を解消しつつ、家事の手間まで減らしてくれます。
2. 無印良品「洗いざらし掛ふとんカバー」
『カサカサ音が耳障りで眠れない』という繊細な方には、無印良品の『洗いざらし』シリーズが救世主になります。
ポリエステルの人工的な感触が、まるで高級ホテルのような自然な肌触りに激変します。
睡眠の質にこだわりたいなら、ここへの投資は惜しまないでください。
3. 昭和西川「掛け布団カバー 綿100%」
『とにかく失敗したくない』『安すぎるカバーはすぐ破れそうで怖い』という方は、老舗・昭和西川のスタンダードな綿カバーを選んでおけば間違いありません。丈夫な生地で羽毛布団をしっかり守り、吸湿性も抜群。ジャパネットの布団を長く大切に使いたい方に最適です。
モリリン製エクセルゴールドラベル同等の評判

参考画像:日本羽毛製品協同組合「ゴールドラベル」
ジャパネットの放送を見ていると、「エクセルゴールドラベル同等」という表現が出てきますよね。
「同等ってどういうこと?」と疑問に思う方も多いはずです。
エクセルゴールドラベルとは、日本羽毛製品協同組合が発行する品質ラベルの一つで、羽毛の膨らむ力(ダウンパワー)が350cm³/g以上であることを示します。
ジャパネットの商品はこの基準を満たす品質を持っていますが、あえてラベルを取得せず「同等」としているケースがあります。
これはおそらく、ラベルのライセンス料などのコストをカットして、少しでも販売価格を下げるための戦略ではないかと推測されます。
第三者機関の検査はクリアしているようなので、品質自体は信頼できるレベルにあると考えて良さそうです。
「ラベルという肩書き」よりも「実質的なコスパ」を重視する方には、むしろ合理的な選択肢と言えるかもしれませんね。
ジャパネットで返品は可能?購入前の注意点

購入ボタンを押す前に、絶対に確認しておきたいのが「返品ルール」です。
ここを勘違いしていると、後で痛い目を見る可能性があります。
ジャパネットたかたでは原則として、「使用後(開封後)」の返品は不可となっています。
(参照:ジャパネットたかた「ショッピングガイド・返品交換について」)
ここが羽毛布団選びの難しいところなのですが、「臭いが気になる」「音がうるさい」といった不満は、実際に一度寝てみないと分からないことが多いですよね。
しかし、一度でも使ってしまうと「使用済み」とみなされ、返品ができなくなってしまうというジレンマがあります。
万が一、届いた箱を開けた瞬間に強烈な異臭がするなど、明らかに異常を感じた場合は、使用する前にすぐにカスタマーサービスへ相談することをおすすめします。
「寝てみて合わなかったら返せばいいや」という軽い気持ちでの注文は避けた方が賢明ですね。
ジャパネットの羽毛布団の口コミと他社比較
さて、ここからは視点を広げて、競合他社との比較を行っていきます。
ジャパネットの商品は魅力的ですが、市場全体で見るとどの立ち位置にあるのでしょうか。
ニトリや西川、そして無印良品などと比較しながら、そのコストパフォーマンスを冷静に分析してみます。
ニトリとジャパネットの羽毛布団を徹底比較
「お、ねだん以上。」でおなじみのニトリ。
価格重視で選ぶなら、やはりニトリは強力なライバルになります。
| 比較項目 | ジャパネット (下取り後) | ニトリ (主力品) |
|---|---|---|
| 価格帯 | 約30,000円 | 約10,000円〜20,000円 |
| ダウン産地 | 欧州産 (フランス等) | 中国産が中心 |
| 特徴 | 下取りが楽、欧州産ダウン | 圧倒的な安さ |
単純に「価格」だけで比較すると、ニトリの圧勝です。
ニトリの「かるふわ」シリーズなどは1万円台から購入可能で、ジャパネットの下取り後の価格よりもさらに安く手に入ります。
ただし、ニトリの低価格帯は中国産ダウンを使用していたり、側生地がポリエステル100%だったりと、スペック面ではコストカットの跡が見られます。
結論として、「とにかく安く羽毛布団が欲しい」ならニトリ、「産地へのこだわりや古い布団の処分も任せたい」ならジャパネットという選び方がスムーズかなと思います。

西川とジャパネットの羽毛布団を徹底比較
次に、寝具の老舗ブランド「西川(昭和西川など)」との比較です。
実はここが一番面白いポイントなんです。
Amazonや楽天市場などで「昭和西川 羽毛布団 ダック85%」と検索してみると、ジャパネットとほぼ同等スペックの商品が、25,000円〜35,000円程度で販売されていることがあります。
つまり、布団そのもののスペックと価格だけを見れば、ネット通販で西川製品を買う方がコスパが良いというケースも少なくありません。
では、なぜジャパネットを選ぶのか?それはやはり「サービス」の価値でしょう。
ネット通販では古い布団の処分は自分でやる必要がありますが、ジャパネットなら電話一本で全て解決します。
「スマホで最安値を探して、粗大ごみの手配も自分でやる」という手間を惜しまない方はネット通販の西川を、「数千円高くてもいいから、面倒なことは全部お任せしたい」という方はジャパネットを選ぶのが正解ですね。
もし、ご自身で古い布団を処分できるなら、こちらの昭和西川のモデルが圧倒的に高コスパです。
ジャパネットとほぼ同等の暖かさ(ダウン85%)で、価格はずっと抑えられます。
『ブランドへの信頼』と『お財布への優しさ』を両立したい方は、一度チェックしてみる価値があります。

ジャパネットの下取り手数料と実質価格

ジャパネットの代名詞とも言える「下取りサービス」。
古い布団を数万円で下取りしてくれるなんて夢のような話ですが、これには冷静な計算が必要です。
まず、下取りには別途「回収手数料(900円程度)」がかかることを忘れてはいけません。
また、下取り値引き後の価格(約3万円)は、前述の通り市場の最安値というわけではありません。
しかし、このサービスの真価は「不要品処分の代行」にあります。
自治体の粗大ごみに出す場合、電話で申し込みをして、処理券を買って、指定日の朝に重い布団を収集場所まで運ばなければなりません。
高齢の方や車を持っていない方にとって、この作業は重労働です。
ジャパネットは、玄関先で新しい布団と引き換えに古い布団(しかも破れていてもOK!)を持って行ってくれます。
この「面倒くさい作業からの解放」にどれだけの価値を感じるか。
ここが評価の分かれ目になりますね。

チャレンジデーはいつ?安く買うタイミング
もしジャパネットでの購入を決めているなら、絶対にチェックしておきたいのが「チャレンジデー」です。
不定期で開催されるこのイベントでは、通常の下取り価格よりもさらに値引きされたり、カバーなどの特典が付いたりすることがあります。
過去には「1日限定」で大幅値下げが行われたこともありました。
急ぎでなければ、このチャレンジデーやキャンペーンのタイミングを待つのも一つの手です。
逆に、チャレンジデー以外の通常時に買うのであれば、Amazonなどで西川の同等品と比較検討する余地は十分にあるかなと思います。
【参照:ジャパネットたかた公式サイト『ジャパネットチャレンジデー』】
ジャパネットの羽毛布団の口コミから見る結論
ここまで、ジャパネットの羽毛布団について、口コミやスペック、他社比較など様々な角度から見てきました。
結論として、ジャパネットの羽毛布団は「最高級の品質」を求めている人には向かないかもしれませんが、「そこそこの品質で、買い替えの手間を極限まで減らしたい」という人には最強のソリューションだと言えます。
【こんな人におすすめ!】
- 今使っている重い綿布団を処分したいけれど、粗大ごみに出すのが面倒
- ネットでの比較検討や最安値リサーチが苦手
- 離れて暮らす高齢の両親に、軽くて暖かい布団をプレゼントしたい
【こんな人は他も検討してみて!】
- 臭いや音に敏感で、寝具にはこだわりたい
- 少しでも安く、コスパ重視で買い物をしたい
- 古い布団の処分は自分でできる
ジャパネットが売っているのは、単なる羽毛布団ではなく、「快適な睡眠環境への手軽なアップデート」という体験そのものなのかもしれませんね。
ご自身のライフスタイルや優先順位に合わせて、最適な一枚を選んでみてください。
【メモ】※記事内の価格やスペック情報は執筆時点のものです。
最新の情報は必ず公式サイト➞ジャパネットたかたをご確認ください。
※使用感には個人差があります。
最終的な購入判断はご自身の責任で行ってください。

