毎朝起きるたびに窓がびっしょりと濡れていて、カーテンまで湿っているのを見ると本当に憂鬱になりますよね。
マンションの結露がひどい状態を放っておくと、カビが発生して健康に悪影響を及ぼしたり、大切な家具が傷んでしまったりする原因にもなりかねません。
特に気密性の高いマンションでは湿気の逃げ場がなく、対策に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
賃貸だと大規模なリフォームも難しくて、どうすればいいか途方に暮れてしまいますよね。
私自身もインテリアが好きなので、お気に入りの空間が結露で台無しになる辛さはよく分かります。
今回は、そんな悩ましい結露の正体と、今日からできる対策について一緒に見ていきましょう。
- マンション特有の気密性と断熱性のバランスが生む結露のメカニズム
- 放置することで生じるカビやダニによる深刻な健康被害のリスク
- 賃貸でも実践できる換気テクニックや結露防止グッズの活用法
- 国の補助金を活用した内窓リフォームによる根本的な解決策
マンションの結露がひどい主な原因とリスク
まず最初に、なぜ戸建てに比べてマンション、特に鉄筋コンクリート造の建物でこれほどまでに結露がひどくなりやすいのか、その根本的な理由を掘り下げてみます。
構造的な特徴を知ることが、正しい対策への第一歩になりますからね。
鉄筋コンクリート特有の発生メカニズム

マンションで結露(ろてん)が起きやすい最大の理由は、「高い気密性」と「不十分な断熱性」のアンバランスにあるんです。
用語解説:露点(ろてん)
空気が冷やされて、抱えきれなくなった水蒸気が水滴に変わる温度のこと。
冷たいビールジョッキに水滴がつくのと同じ原理です。
1980年代から2000年代初頭に建てられた多くのマンションは、サッシの性能が上がって隙間風が入らない「高気密」な状態になっています。
これは冷暖房の効きが良いというメリットがある反面、一度発生した湿気が外に逃げにくいという特徴も持っています。
特に鉄筋コンクリート(RC造)は、木造に比べて熱を伝えやすい性質があります。
冬場、外気で冷やされたコンクリートの冷たさがそのまま室内の壁に伝わり(熱橋現象)、そこで暖かい室内の空気が急激に冷やされることで、壁や窓が一濡れてしまうんですね。
つまり、マンションは「巨大な密閉容器」のようなもので、意識的に換気をしない限り、水分は室内に留まり続けてしまう構造なんです。
放置したカビによる健康被害

「たかが水滴、拭けばいいや」と軽く考えていると、取り返しのつかないことになるかもしれません。
結露の本当の怖さは、水そのものよりも、そこから発生する「カビ(真菌)」にあるからです。
カビは「温度20〜30℃」「湿度80%以上」「栄養(ホコリや建材)」の3つが揃うと爆発的に繁殖します。
結露した窓辺は、まさにこの条件が完璧に揃った培養器のような状態なんですよね。
カビが引き起こす健康リスク
結露によって発生した黒カビをエサにして、今度はダニが繁殖します。
これらの死骸やフン、カビの胞子を吸い込み続けることで、以下のようなアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
- アレルギー性鼻炎
- 気管支喘息
- アトピー性皮膚炎
- 過敏性肺炎(カビの胞子が肺に入る病気)
特に小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭では、結露の放置は健康を脅かす大きなリスクになります。
家具の裏側など、普段目に見えない場所でカビが繁殖していることもあるので、本当に注意が必要です。
【参照:厚生労働省(アレルギーポータル)】
24時間換気の停止と湿気の関係

みなさん、お部屋の壁や天井にある「給気口(丸や四角の通気口)」を閉じてしまっていませんか?
「寒いから」「外の音がうるさいから」という理由で閉じたり、24時間換気システムのスイッチを切ったりしているご家庭が意外と多いんです。
でも、これこそが結露を悪化させる最大の要因の一つかもしれません。
2003年以降のマンションには24時間換気が義務付けられていて、2時間に1回、室内の空気がすべて入れ替わるように設計されています。
これを止めてしまうと、料理や入浴、そして私たちの呼吸から出る水分が排出されず、室内の湿度は上がり続ける一方です。
給気口を閉じると、換気扇を回しても新しい空気が入ってこないため、湿気を外に押し出す力が働きません。
寒さが気になる場合は、完全に閉じるのではなく、市販のフィルターなどを活用して冷気の勢いを和らげる工夫をするのがおすすめです。
【参照:国土交通省の「シックハウス対策について」】
ファンヒーター等の暖房器具の影響

冬の暖房器具、何を使っていますか?
もし「石油ファンヒーター」や「ガスファンヒーター」を使っているなら、それが結露の製造機になっている可能性があります。
実は、灯油やガスを燃焼させると化学反応で水が発生します。
目安として、灯油を1リットル燃やすと、約1.1リットルもの水蒸気が室内に放出されると言われているんです。
結露対策におすすめの暖房
結露を減らしたいなら、燃焼ガスを室内に放出しない「非燃焼系」の暖房器具への切り替えが必須です。
- エアコン
- オイルヒーター
- 床暖房
ファンヒーターを使いながら「結露が止まらない」と悩むのは、加湿器を全開にしながら除湿しようとしているようなもの。
まずは暖房器具の見直しから始めてみましょう。
結露対策の「最終兵器」として投資するなら【De’Longhi (デロンギ) マルチダイナミックヒーター ソラーレ】
これを部屋に置いたその日から、あなたの冬は「寒さと結露に耐える季節」から「一年で最も居心地の良い季節」へと変わります。
石油ファンヒーターのように燃焼による水蒸気を一切出さないため、朝起きた時の窓の結露が驚くほど軽減されるのはもちろん、何より感動するのはその「空気の質」です。
温風を出さずに部屋全体を暖めるため、埃が舞い上がらず、喉がイガイガすることもありません。
まるで「春の陽だまり」が部屋ごとやってきたような、無音で優しく包み込まれる暖かさを体験できます。
重い灯油ポリタンクを運ぶ苦行も、給油の時の手に残る嫌な臭いとも、もうサヨナラです。
静寂に包まれたクリーンな空気の中で、お気に入りのソファで読書をする時間が、何よりも贅沢なひとときになるはずです。
おすすめな人
- 結露と灯油の臭いから完全に解放されたい人
- エアコンの乾燥風が苦手で、喉や肌の潤いを守りたい人
- 「インテリアの一部」として置ける、美しいデザインの家電を求めている人
おすすめできない人
- スイッチを入れて1秒で熱風が出るような「速暖性」を求める人
- 電気代の安さを最優先にし、断熱性の極端に低い住宅で使用する人
- 本体価格の安さだけで暖房器具を選びたい人
【De’Longhi (デロンギ) マルチダイナミックヒーター ソラーレ】
【参照:一般財団法人住宅金融普及協会『住まいの結露対策と水蒸気』】


北側の部屋や収納内の内部結露
リビングの窓ガラスにつく結露は拭き取れますが、もっと怖いのが「見えない結露」、つまり内部結露です。
特に北側の部屋の押入れやクローゼット、家具の裏側などは空気が滞留しやすく、外気の影響で壁の温度が下がりやすいため、非常に危険なゾーンです。
壁紙の裏側や断熱材の隙間で結露が発生すると、壁の内部でカビが大量発生したり、最悪の場合は構造体の腐食に繋がったりすることもあります。
これを防ぐためには、荷物を詰め込みすぎないことが大切です。
壁から5cmほど家具を離して設置し、サーキュレーターなどで定期的に風を送って空気を動かすようにしましょう。
北側の湿気を「自動」で追い出すスマートな相棒【SwitchBot(スイッチボット) サーキュレーター コードレス・充電式】
「北側の部屋の換気をしたいけれど、コンセントの位置が悪くて届かない」「わざわざ寒い部屋に行ってスイッチを入れるのが面倒」 そんな悩みを一発で解決してくれるのが、このSwitchBotのサーキュレーターです。
最大の魅力は、「完全コードレス」でどこにでも置けること。
コンセントがないウォークインクローゼットの奥や、結露しやすい部屋の隅、高い棚の上など、今まで風を送りたくても送れなかった「湿気の溜まり場」に、ポンと置くだけで空気を動かせます。
さらに、Wi-Fiに繋げば、暖かいリビングのソファに座ったままスマホで操作が可能。
「雨が降ってきたから強風にしよう」「寝る前にクローゼットの中だけ換気しておこう」といった操作が指先一つで完了します。
別売りの温湿度計と連携させれば、「湿度が60%を超えたら勝手に動き出す」なんていう、未来のような結露対策も可能です。
おすすめな人
- コンセントがない場所(クローゼットや部屋の隅)の湿気を飛ばしたい人
- 「寒い部屋に行かずに」遠隔操作で換気を済ませたい人
- 湿気に合わせて勝手に動いてくれる「自動化」に興味がある人
おすすめできない人
- スマートフォンのアプリ操作やWi-Fi設定が極端に苦手な人
- プラスチックの質感が許せず、高級家具のような素材感を求める人
【SwitchBot(スイッチボット) サーキュレーター コードレス・充電式】
【SwitchBot(スイッチボット) 温湿度計Pro】
マンションの結露がひどい場合の対策と解決
原因がわかったところで、次は具体的な対策について見ていきましょう。
賃貸でもできる手軽な方法から、持ち家の方におすすめしたい根本的なリノベーションまで、効果的な手段を整理しました。
賃貸でできる防止グッズと換気法

賃貸にお住まいで、大規模な工事ができない場合は、グッズと知恵で対抗しましょう。
まず基本は「換気の徹底」です。
ただ窓を開けるだけでなく、対角線上にある2箇所の窓を開けて「風の通り道」を作るのがポイントです。
窓が片側にしかない場合は、キッチンの換気扇を「強」にして、玄関を少し開ける(チェーンロックなどを活用して)などの工夫で強制的に空気の流れを作りましょう。
また、窓ガラスを拭く際に、水で薄めた台所用中性洗剤を含ませた雑巾を使うのも裏技の一つです。
界面活性剤の効果で水滴が膜状になり、垂れにくくなる効果が期待できます。
リノベまでの毎朝を救う、水滴を一瞬で吸い取る快感【KARCHER(ケルヒャー)ウォーターバキュームクリーナー】
もし、内窓リフォームを即決できないとしても、明日の朝やってくる「窓拭き」の苦行だけは、今すぐ終わらせることができます。
雑巾で拭いては絞り、拭いては絞り…あの冷たくて惨めな作業が、これを使えば「楽しいイベント」に変わるかもしれません。
電動のスクイージーが、窓ガラスの水滴を「キュイーン」と残さず吸い取ってくれるので、水ダレも拭き跡も残りません。
バスタオルを何枚も濡らしていた大量の結露が、わずか数分でタンクの中に溜まっていく様子は、ある種の爽快感すら覚えます。
「もっと早く買えばよかった」 使った人が必ずそう口にするこのツールは、結露シーズンの朝のコーヒータイムを15分長くしてくれます。
おすすめな人
- 毎朝、バスタオル何枚分もの結露拭きに追われている人
- 窓拭きの際の、床への水垂れにストレスを感じている人
- カビの原因となる水滴を、短時間で徹底的に除去したい人
おすすめできない人
- 充電式の機器を管理するのが面倒な人
- 結露の量が少なく、ハンドタオル1枚で済む程度の人
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窓用断熱シートやテープの効果
ホームセンターや100円ショップで手に入る対策グッズも、正しく使えば一定の効果があります。
| グッズ名 | 特徴と効果 | 注意点 |
|---|---|---|
| 断熱シート(プチプチ) | 窓に空気層を作り、表面温度の低下を防ぐ。 安価で手軽。 | 見た目が悪くなる。 網入りガラスには使用不可の場合が多い。 |
| 結露吸水テープ | 垂れてくる水滴を吸い取る。 床濡れ防止の対症療法。 | カビの温床になりやすい。 こまめな貼り替えが必要。 |
ここで絶対に注意してほしいのが「熱割れ(ねつわれ)」のリスクです。
マンションによくある「網入りガラス」や「複層ガラス」に断熱シートを貼ると、シートを貼った部分と貼っていない部分の温度差や、ガラス内部のワイヤーの膨張によって、ガラスにヒビが入ってしまうことがあります。
必ずパッケージを確認し、自宅のガラスに対応しているかチェックしてから使用してください。


二重窓へのリフォームが最強の対策

持ち家の方で、本気で結露と決別したいなら、「内窓(二重窓・インナーサッシ)」の設置が間違いなく最強の解決策です。
これは今ある窓の内側にもう一つ窓を取り付けるリフォームです。
既存の窓との間に大きな空気の層ができることで、外の冷気をシャットアウトし、内側の窓が冷たくなるのを防ぎます。
私の実家でも導入しましたが、効果は劇的でした。
あれだけ毎朝びしょ濡れだった窓が、嘘のようにサラサラの状態をキープできるようになったんです。
しかも、結露防止だけでなく、防音効果や防犯効果も高まるので、住環境の質が一気に上がります。
ガラス交換(真空ガラスなど)という手もありますが、サッシ枠(アルミ部分)の結露までは防げないことが多いです。
枠ごと断熱できる内窓の方が、費用対効果は高いと言えるでしょう。

2026年の補助金制度と費用対効果

「内窓が良いのはわかるけど、お金がかかるし⋯⋯」と躊躇している方に朗報です。
実は今、国が住宅の省エネ化をさらに強力に推し進めており、過去最大級の補助金制度が継続して利用できるんです。
特に注目なのが、環境省による「先進的窓リノベ2026事業(断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業)」です。
これは、一定の断熱性能(SSグレード〜Aグレード等)を満たす窓リフォームに対して、工事費用の約半分相当(最大100万円)が補助されるという非常に太っ腹な制度です。
例えば、リビングの掃き出し窓に内窓をつける場合、製品代と工事費の合計に対して数万円〜十数万円単位で補助が出るケースも珍しくありません。
前年度からの変更点として、より高性能な窓への優遇が強化されていますが、結露対策に有効な「Low-E複層ガラス」などの内窓設置は引き続き対象となっています。
内窓設置のメリットまとめ
- 結露が劇的に改善する
- 冷暖房効率が上がり、光熱費が下がる
- 外の騒音が聞こえにくくなる(遮音性)
- 補助金を使えば、実質の負担額を大幅に抑えられる
2026年もこの制度は予算が上限に達し次第終了となる見込みですので、結露に悩んでいるなら、予算が潤沢にある今の時期こそがまさに「やりどき」だと言えます。
結論:マンションの結露がひどい環境の改善策
マンションの結露は、単なる自然現象ではなく、建物の構造と生活スタイルのミスマッチから生まれる物理的な現象です。
「仕方がない」と諦めてカビの中で生活することは、ご自身やご家族の健康を考えると決しておすすめできません。
まずは今日からできる「換気の徹底」や「暖房の見直し」から始めてみてください。
そして、もし可能であれば、補助金制度が充実している今のうちに、内窓リフォームという根本的な解決策を検討してみてはいかがでしょうか。
快適で健康的な毎日は、カラッとした空気から始まります。
この記事が、みなさんのジメジメした悩みを解消するきっかけになれば、私としてもうれしい限りです。

