朝晩の冷え込みを感じるようになると、そろそろ冬支度が気になりますよね。
こたつをいつ出すか迷っている方も多いのではないでしょうか。
実は気温の目安や2025年のカレンダー、そして地域ごとの気候によって最適なタイミングは変わってくるんです。
なんとなく寒くなったら出すのも良いですが、実は昔から伝わる縁起の良い日や、効率的な準備の進め方があることをご存知でしょうか。
この記事では、気象データに基づいた具体的な気温の基準や、今年のこたつ開きにぴったりな日取りについて私なりの視点で解説していきます。
- 気温データに基づいたこたつを出すべき具体的な温度の目安
- 2025年のこたつ開きに最適な縁起の良い亥の日カレンダー
- 地域ごとの気候特性に合わせた設置時期のタイムライン
- 安全に使うための掃除方法や事前の点検ポイント
こたつはいつ出す?気温と2025年の暦の目安
こたつを出すタイミングを決める要素はいくつかありますが、やはり一番大切なのは気温の変化ですよね。
それに加えて、昔ながらの暦や最近の気象傾向も考慮すると、より快適に冬を迎える準備が整います。
ここでは、具体的な気温の数値や2025年ならではの日取りについて、詳しく見ていきましょう。
気温何度が目安?平均15度と最低20度

こたつを出すかどうかの判断基準として、最も分かりやすいのが気温の数値です。
一般的に言われているのが、「15℃」というラインですね。
室温20℃を目安にした「ウォームビズ」も推奨されていますが……ただ、この15℃が平均気温なのか最低気温なのかで意味合いが少し変わってくるので注意が必要です。
私たちが肌寒さを感じ始めるのは、大体気温が15℃から22℃くらいの範囲だと言われています。
この段階ではまだ服を羽織ればなんとかなるレベルですが、平均気温が15℃を下回ると、本格的に体が冷えを感じて暖房が恋しくなるんです。
つまり、平均気温15℃以下というのが、こたつを稼働させる一つの大きな目安になります。
一方で、もっと早めに準備をしておきたいという場合は、「最低気温」に注目するのがおすすめです。
日中は暖かくても、朝晩の最低気温が20℃を下回って15℃に近づいてくると、急に冷やっとすることが増えますよね。
このタイミングで準備を始めておくと、いざという時に慌てずに済みます。
【温度による体感の目安】
- 最低気温20℃以下:朝晩の冷え込み対策として準備を検討する時期
- 平均気温15℃以下:多くの人が暖房を必要とする本格的な寒さの到来
- 8℃~14℃:明確に「寒い」と感じるため、この前に設置完了が理想
北海道や東京など地域別の設置時期
日本は南北に長いので、当然ながら地域によってこたつ前線が南下してくる時期は異なります。
ニュースなどで「紅葉前線」なんて言葉を聞きますが、こたつにも同じような流れがあるんですよね。
まず、北海道や東北などの北日本エリア。
こちらは冬の訪れが本当に早いです。
9月下旬から10月上旬には平均気温が15℃近くまで下がることが多いため、全国的な衣替えの時期よりもかなり前倒しで準備が必要になります。
次に私が住んでいるエリアも含めた関東や中部地方。
東京などでは、10月中旬から11月上旬にかけてがひとつの山場です。
10月に入ると朝晩が冷え込み出し、11月上旬には平均気温が15℃を割り込む日が増えてきます。
ただし、同じ中部地方でも山間部などは東北と同じくらいの寒さになることもあるので、そこは住んでいる環境に合わせて調整が必要ですね。
そして西日本の近畿・中国・四国地方。
こちらは関東より少し遅れて、10月下旬から11月中旬くらいが目安になります。
さらに南の九州地方になると、11月に入ってもまだ暖かい日があったりしますよね。
本格的に寒くなるのは11月下旬以降、場合によっては12月に入ってからというご家庭も多いようです。
| 地域 | 設置推奨時期 | 備考 |
| 北海道・東北 | 9月下旬 ~ 10月上旬 | 衣替えより早く準備が必要 |
| 関東・中部 | 10月中旬 ~ 11月上旬 | 都心でも11月には冷え込みが本格化 |
| 近畿・中国・四国 | 10月下旬 ~ 11月中旬 | 伝統的な「こたつ開き」と重なる時期 |
| 九州 | 11月上旬 ~ 11月下旬 | 12月に入ってからの設置も一般的 |
2025年のこたつ開きは縁起の良い『亥の日(いのひ)』

実は日本には昔から「こたつ開き」という風習があるのをご存知でしょうか。
これは江戸時代の茶道の行事「炉開き」に由来するもので、旧暦の10月(亥の月)の「亥の日」に火を使い始めると火事にならない、という言い伝えがあるんです。
陰陽五行説では「亥(いのしし)」は水の性質を持つとされていて、火を扱う暖房器具と相性が良く、火難を除けると考えられていたんですね。
ただの迷信かもしれませんが、こういう季節の節目や縁起を大切にする心って、私はとても素敵だなと思います。
では、気になる2025年の「亥の月 最初の亥の日」はいつかというと、11月2日(日)です。
なんと今年は日曜日に当たるんですよね!休日にゆっくりこたつの準備ができるなんて、まさに絶好のタイミングだと思いませんか?
もしこの日に間に合わなくても、次の「二の亥」である11月14日(金)、その次の11月26日(水)も縁起が良い日とされています。
亥の子餅(いのこもち)で季節を楽しむ
こたつ開きの日に、「亥の子餅」という和菓子を食べる風習もあります。ウリ坊の形をしたお餅で、無病息災や子孫繁栄の願いが込められているそうです。こたつを出した後に、家族みんなでこのお餅を食べるのも風情があって良いですよね。
10月と11月の急な寒暖差に注意
最近の天気って、ちょっと昔とは違う動きをすることが多い気がしませんか?「季節の変わり目」というよりも、夏からいきなり冬になるような、ジェットコースターのような気温変化が目立ちます。
例えば、10月上旬まで半袖で過ごせるような夏日があった直後に、急に寒気が流れ込んで11月並みの寒さになったりします。
前日との気温差が7℃以上開くことも珍しくなく、体がついていかないですよね。
「カレンダーではまだ10月だから」と油断していると、突然の寒波で震えることになりかねません。
2024年の事例を見ても、11月中旬に急激な寒気が入り込んで、都市部でも一気に真冬並みの寒さになったことがありました。
今年も同じような傾向になる可能性は十分にあるので、天気予報の「気温急降下」や「寒暖差」というキーワードには敏感になっておいた方が良さそうです。
昔の習慣と現代の気象状況の違い
昔は「衣替えの日に一斉に変える」とか「11月になったら出す」といった、カレンダー通りの行動が一般的でした。
でも、これだけ気候変動が激しい現代においては、日付だけで判断するのは少しリスクがあるかもしれません。
先ほどお話ししたように、暑い日が続いた翌日に急に冷え込むことが当たり前になっています。
なので、私のおすすめは「週間天気予報をこまめにチェックする」という、少しアナログですが確実な方法です。(リンク:気象庁 2週間気温予報)
特に最高気温だけでなく、最低気温の落ち込み方に注目してください。
昔ながらの「亥の日」のような伝統行事を大切にしつつも、実生活では最新の気象情報に合わせて柔軟に対応する。
このバランス感覚こそが、現代における賢いこたつの出し時と言えるのではないでしょうか。
こたつをいつ出すか決める前の準備と掃除
こたつを出す日が決まったら、次はいよいよ準備です。
でも、押し入れから出してすぐにスイッチオン!というのはちょっと待ってください。
久しぶりに使う暖房器具だからこそ、事前のチェックとメンテナンスが安全と快適さの鍵を握ります。
使い始めの焦げ臭いにおいと掃除方法

久しぶりにこたつをつけた時、ツンとした焦げ臭いにおいがした経験はありませんか?
あれ、ちょっと不安になりますよね。実はその原因の多くは、ヒーターユニットに溜まったホコリなんです。
収納している間に内部に溜まったホコリが、ヒーターの熱で焼けることであの独特の臭いが発生します。
最悪の場合、発煙や発火の原因にもなりかねないので、使う前の掃除は必須です。
掃除の方法は難しくありません。
まずは掃除機で網目の大きなホコリを吸い取ります。
そのあと、自転車の空気入れやエアダスターを使って、内部の細かいホコリを「吹き飛ばす」のが効果的です。
仕上げに枠などのプラスチック部分は水拭きしても大丈夫ですが、ヒーター管そのもの(石英管など)は水拭きすると割れる危険があるので避けてくださいね。
布団クリーニングにかかる日数を確認

本体の準備はバッチリでも、意外と盲点なのが「こたつ布団」です。
去年の終わりにクリーニングに出していればそのまま使えますが、「とりあえずしまっておこう」としていた場合は要注意。
こたつ布団は家庭の洗濯機に入らないサイズのものも多く、クリーニング店に出すケースが多いと思います。
その場合、仕上がりまでに大体10日から2週間程度かかるのが一般的です。
料金も1枚あたり3,500円から6,000円ほどかかります。
つまり、11月に入って寒くなってから「さあ出そう」と思っても、布団がない!という事態になりかねません。
逆算すると、10月中旬くらいには布団の状態をチェックして、必要ならクリーニングに出しておく必要があります。
この「2週間のリードタイム」を計算に入れておくことが、スムーズなこたつ開きのポイントです。
故障を防ぐ電源コードの点検ポイント

こたつのトラブルで一番多いのが、電源コードの断線や接触不良です。
足元で使うものなので、どうしても引っ張ったり踏んだりして負荷がかかりやすいんですよね。
使用前には必ず以下の3点をチェックしてください。
- 外観: コードの被覆が破れて中の銅線が見えていないか、変な癖がついていないか。
- 通電: 電源を入れてコードを動かした時、点いたり消えたりしないか。
- 発熱: 使っている最中にコードの一部が異常に熱くならないか。
もし点滅したり異常に熱くなったりする場合は、内部で断線しかかっているサインです。火災の原因になりますので、絶対に使用を中止して新しいコードに買い替えてください。(参考:独立行政法人 製品評価技術基盤機構 NITE)
ちなみに、こたつのヒーターユニット自体の寿命はおよそ10年と言われています。
もし10年以上同じものを使っている場合は、見た目に問題がなくても内部劣化が進んでいる可能性があるので、買い替えを検討しても良い時期かもしれません。
快適なこたつライフと電気代の節約
こたつの良いところは、なんといっても電気代の安さです。
エアコンなどに比べて消費電力が少なく、局所的に暖めるので非常に効率的。
強運転でも1時間あたり約18円程度で済むと言われています。
さらに節約効果を高めるなら、敷き布団(ラグ)と掛け布団をしっかり組み合わせて、熱を逃がさないようにするのがコツです。(出典:政府広報オンライン 省エネのポイントを部屋別にご紹介!)
断熱性が高まれば、「弱」設定でも十分ポカポカになりますよ。
最近はインテリアとしても優秀な「家具調こたつ」が増えていますよね。
冬が終わっても布団を外せばそのままお洒落なローテーブルやダイニングテーブルとして使えるデザインのものが主流になっています。
これなら重いテーブルをいちいち片付ける手間も省けますし、一年中出しっぱなしでOKというのも、現代のライフスタイルに合っていて私は好きですね。

こたつをいつ出すかの総合的な判断まとめ
こたつをいつ出すかについて、色々な角度からお話ししてきました。
結論として、一つの正解があるわけではありませんが、失敗しないためのポイントをまとめておきます。
【2025年のこたつ出し時・最終チェックリスト】
- 気温の目安は「最低気温20℃・平均気温15℃」を下回る頃
- 急な寒波に備えて、天気予報の「気温急降下」に注意する
- 縁起を担ぐなら、**2025年は11月2日(日)の「亥の日」**がベスト
- 布団のクリーニングには2週間かかるので、10月中旬には手配を
- 設置前には必ずヒーターのホコリ取りとコードの安全点検を行う
今年の冬も、安全で暖かいこたつライフを楽しんでくださいね。
最終的な判断は、ご自身の体感と住環境に合わせて、無理のないタイミングで行ってください。


