「そろそろ布団を買い替えたいけれど、古い布団の処分はどうしよう？」そんな悩みをお持ちではありませんか。
粗大ごみとして出すと手数料がかかりますし、予約や運び出しの手間も馬鹿になりません。
「イオンなら無料で引き取ってくれる」という噂を聞いて検索された方も多いでしょう。
私自身、ニトリやカインズ、しまむらなど身近なお店の情報をよくチェックするのですが、実はイオンの回収サービスには「地域」や「素材」に関する非常に重要な条件があることが分かりました。
何も知らずに店舗へ持ち込んで断られてしまっては大変です。
そこで今回は、イオンの布団引き取りサービスの真実と、賢い利用方法について徹底的に調べた結果をシェアします。
- イオンでの布団無料引き取りができる具体的な地域と期間
- 回収してもらえる布団の条件（ダウン率）と不可な素材
- 持ち込みだけでOK？買い替えなしでの利用可否
- ニトリや他店とのサービス比較と処分に困った時の代替案
イオンでの布団引き取りは無料か解説
「イオンに行けば、古い布団を無料で引き取ってもらえるらしい」
この情報は半分正解で、半分間違いです。
実は、いつでもどこのイオンでも回収しているわけではないんです。
私がリサーチしたところ、このサービスは非常に素晴らしい「リサイクルループ」という仕組みの一環なのですが、利用するにはいくつかのハードルをクリアする必要があります。
まずは、最も重要な「場所」と「時期」について詳しく見ていきましょう。
九州エリア限定キャンペーンの時期
結論からお伝えすると、現在確認されている大規模な布団無料引き取りキャンペーンは、主に「イオン九州」が実施しているものです。
つまり、東京都内や大阪などの本州エリア、あるいは北海道のイオン店舗にいきなり布団を持ち込んでも、サービスを実施していない可能性が非常に高いので注意が必要です。
【イオン九州】羽毛ふとんリサイクルキャンペーン概要
- 実施期間： 2024年3月1日（金）～2025年2月28日（金）
- 実施店舗： 九州エリアの「イオン」「イオンスタイル」52店舗
- 回収場所： 各店舗の寝具売場レジ
【出典：イオン九州株式会社『羽毛ふとんリサイクルキャンペーン』】
期間は2025年の2月末までとなっており、ほぼ一年を通じた「通年サービス」として定着しているのが特徴です。
これは単発のイベントではなく、企業の環境活動としてしっかり根付いている証拠ですね。
九州にお住まいの方にとっては、買い物のついでに持ち込める最高のチャンスです。
一方で、その他の地域の方は、後述するテナント店舗での回収や、ニトリなどの他社サービスを検討する必要があります。
確認必須なダウン率などの回収条件
「布団なら何でも引き取ってくれるの？」というと、残念ながらそうではありません。
イオン九州のキャンペーンで回収対象となるのは、「ダウン率50%以上の羽毛布団」のみと厳格に決まっています。
これは、回収した布団を「グリーンダウンプロジェクト」という仕組みを通じてリサイクルし、新しい資源として生まれ変わらせるためです。
リサイクルには高度な技術が必要で、そのコストに見合う高品質な「ダウン（胸の毛）」が含まれている必要があるんですね。
ダウン率の確認方法
布団の端に縫い付けられている「品質表示タグ」を確認してください。
「ダウン〇〇％、フェザー〇〇％」という記載があるはずです。
このダウンの数値が50％以上であれば回収OKです！
古い布団や他社製品は持ち込み可能
ここで一つ嬉しいニュースがあります。
回収対象の条件（ダウン率50%以上）さえ満たしていれば、布団の状態や購入元は問われないという点です。
- 他社（ニトリや西川など）で購入した布団でもOK
- かなり使い古して、側生地が汚れている布団でもOK
- 穴が開いてしまっている布団でも基本的にはOK（程度によりますが、リサイクルするのは中身の羽毛なので）
「イオンで買ったものじゃないから気まずいな……」なんて遠慮する必要は全くありません。
むしろ、企業の垣根を超えて資源循環に協力できる素晴らしい取り組みと言えます。
ポリエステルや綿素材は対象外
一方で、多くのご家庭にあるであろう以下の布団は、残念ながら回収の対象外となります。
回収不可（お断り）となる布団
- 綿布団（和布団）： 中綿がコットンのもの
- ポリエステル布団： 化繊綿のもの（安価な布団に多いです）
- 羽根布団（フェザー）： ダウン率が50%未満のもの
- 濡れている布団： カビや腐敗の原因になるため厳禁
特に間違えやすいのが「羽根布団（フェザー）」です。
ダウンとフェザーは似て非なるもの。
フェザーは芯（軸）がある硬い羽根で、リサイクルの価値がダウンほど高くないため、無料回収の対象からは外れてしまいます。
店舗に重い布団を持っていって「これは対象外です」と言われると、持ち帰るのが本当に大変です。
必ず事前にタグをチェックしてくださいね。
買い替え不要？引き取りのみの可否
「新しい布団を買う予定はないけれど、処分だけお願いしたい」
この場合でも、イオン九州のキャンペーンは利用可能です。
さらに嬉しい特典として、布団を持ち込むと「寝具10%OFFクーポン」がもらえます。
このクーポンの素晴らしいところは、「回収と同時に使わなくてもいい」という点ではないでしょうか（※利用条件の詳細は各店舗でご確認ください）。
まずは不要な羽毛布団を処分してクーポンをもらい、後日ゆっくり新しい寝具を検討する、といった使い方もできます。
自治体の粗大ごみに出せば数百円の手数料がかかるものを、無料で引き取ってくれる上にクーポンまでくれるなんて、太っ腹すぎますよね。
イオン以外の布団無料引き取り比較
「私は九州に住んでいないし、ダウンの布団でもない……」
そんな方のために、イオン以外の選択肢についても徹底的にリサーチしました。
特にニトリや、他のホームセンターなどの動向は気になるところです。
ニトリの羽毛布団回収サービス
イオンの強力なライバルといえば、やはり「お、ねだん以上。」のニトリです。
ニトリも非常に積極的な羽毛布団回収サービスを展開しています。
| 比較項目 | イオン九州 | ニトリグループ |
|---|---|---|
| 主な期間 | 通年（〜2025/2/28） | 常時受付 |
| 対象エリア | 九州限定 | 全国店舗 |
| 特典 | 10%OFFクーポン | なし |
| 条件 | 持ち込みのみでも可 | 持ち込み品のみ |
ニトリの大きなメリットは、「ニトリ」「ニトリEXPRESS」「デコホーム」「島忠」「島忠ホームズ」「ニトリホームズ」の全店舗で実施していることです。（2025年9月22日より全国の店舗で常時受付を開始）
過去にはキャンペーン期間中にポイントがもらえましたが、現在ポイントはもらえません。
【参照：ニトリ公式（羽毛布団回収の取り組み）】
しまむらやカインズ等の実施状況
「しまむら」や「カインズ」といった他の身近な店舗についても調べてみましたが、現時点ではイオンやニトリのような「大規模な無料回収キャンペーン」の常時開催は確認できませんでした。
ただし、以下のようなケースは存在します。
- 新品購入時の下取り： ジャパネットたかた等の通販や、一部の寝具専門店では、新しい羽毛布団を購入することを条件に、古い布団を無料で引き取る（または下取り値引きする）サービスを行っていることがあります。
- 衣料品回収との混同： アパレル店舗（ユニクロやH&M、イオンの衣料品売場など）で行っている回収ボックスは、あくまで「服」が対象です。布団を無理やり詰め込むのはマナー違反ですので絶対にやめましょう。
自治体の粗大ごみ処分費用との差
もし、お手持ちの布団が「ポリエステル」や「綿」だった場合、あるいは近くに回収店舗がない場合は、潔く自治体の粗大ごみ回収を利用するのが最も確実です。
「有料」といっても、布団1枚あたりの処分手数料は200円〜500円程度が一般的です。
車で遠くのリサイクルショップや回収拠点までガソリン代を使って運ぶ手間を考えれば、数百円で家の前から回収してくれる自治体のサービスは、実はコストパフォーマンスが良いとも言えます。
「無料」にこだわりすぎて時間と労力を浪費しないよう、冷静に判断したいところです。
寄付やリサイクルという処分方法
「まだキレイだし、捨てるのは忍びない」「ポリエステルだけど誰かの役に立てたい」
そんな優しい想いをお持ちの方には、「寄付」という選択肢もあります。
例えば、動物愛護団体に物資として寄付するケースなどです。
私がリサーチした中では、静岡県の「ウメナ寝具」さんのようなお店が、不要になった毛布やポリエステル布団を回収して、保護犬・保護猫のための敷物として活用する活動を行っていました。
ただし、こうした寄付には「送料は自己負担（元払い）」となるケースがほとんどです。
社会貢献にはなりますが、金銭的な「無料処分」とは異なる点をご理解ください。
イオンの布団無料引き取り総まとめ
今回は「イオンの無料布団の引き取りキャンペーン」という検索キーワードから、その実態と賢い利用法について深掘りしてきました。
最後に、重要なポイントをもう一度整理します。
- イオンでの無料回収は、主に「九州エリア」かつ「ダウン50%以上の羽毛布団」が対象。
- 期間は2025年2月28日まで（イオン九州の場合）。
- ポリエステルや綿の布団、ダウン率50%未満の羽根布団は対象外。
- 対象外の場合は、全国展開のニトリを利用するか、自治体の粗大ごみが現実的。
SDGsの観点から環境省も推進する資源循環で、貴重な羽毛資源がリサイクルされるのは素晴らしいことです。
もし条件に合う布団をお持ちの九州在住の方は、ぜひこのお得な「リサイクルループ」に参加して、クーポンをゲットしてくださいね。
それ以外の地域の方も、お近くのニトリや自治体のルールを今一度チェックしてみましょう。
この記事が、あなたの布団処分の悩みを解決する手助けになれば嬉しいです！
