おしゃれで安いと評判のLOWYA（ロウヤ）ですが、購入前に「ロウヤ家具は壊れやすい」と検索して不安になっている方も多いのではないでしょうか。
ネット上の評判を見ていると、ベッドのきしみやソファのへたり、あるいは組み立てに失敗してグラグラするといった悪い口コミも目につきますよね。
私自身も家具選びではデザインと同じくらい耐久性を重視するので、その気持ちは痛いほどよく分かります。
ただ、調べていくうちに、壊れやすいと言われる原因の多くが実は製品そのものの品質だけではなく、素材への理解や組み立て方に深く関係していることが見えてきました。
この記事では、LOWYA（ロウヤ）の家具が本当に壊れやすいのか、その実態と長く愛用するための具体的な対策について、私の視点でお話しします。
- 壊れやすいと言われる本当の理由と検索される背景
- 組み立て家具の強度を劇的に高めるプロ級のコツ
- 買ってはいけない素材と選ぶべき国産ラインの違い
- 購入後のトラブルを防ぐための保証やサポートの知識
■ロウヤの家具が壊れやすいと言われる理由
なぜこれほどまでに「壊れやすい」と検索されるのか、その背景にはユーザーの心理と物理的な要因が複雑に絡み合っています。
まずはその原因を解き明かしていきましょう。
ロウヤの評判が悪い真実と検索意図
LOWYA（ロウヤ）の家具について調べていると、どうしてもネガティブな言葉が目に入ってきます。
特に「ロウヤの評判が悪い」といった検索ワードを見ると、購入を躊躇してしまうのも無理はありません。
しかし、私が様々な情報を分析した結果、この「壊れやすい」という検索行動は、実際の品質問題というよりも、私たちの「認知的不協和（心の中のモヤモヤ）」から来ている部分が大きいと感じています。
どういうことかと言うと、LOWYA（ロウヤ）のサイトやSNSで見かける写真は本当におしゃれで高級感がありますよね。
それなのに価格は驚くほど安い。
この「見た目の良さ」と「安さ」のギャップに対して、私たちは無意識に「こんなに安くて良いものが手に入るはずがない、何か裏があるのでは？」と疑ってかかってしまうのです。
つまり、多くの人は実際に壊れたから検索しているのではなく、「見た目はおしゃれで高級品、なのに安い！という不安」を解消するために検索しているケースが非常に多いんですね。
もちろん、実際にトラブルに遭った方の声もありますが、それは次に解説する構造的な理由が大きく関わっています。
ロウヤでの組み立て失敗が招くリスク
正直に言ってしまうと、LOWYA（ロウヤ）の家具が「壊れた」という報告のかなり多くが、実は「組み立て失敗」に起因しているように見受けられます。
LOWYA（ロウヤ）の製品の多くは、コストを抑えるために「お客様組み立て（ノックダウン方式）」を採用しています。
これが意味するのは、家具の強度の半分以上は、組み立てる私たちの腕にかかっているということです。
例えば、ネジの締め付けが甘かったり、手順を間違えて一度ネジを抜いてしまったりすると、その時点で家具の強度はガクンと落ちてしまいます。
【注意点】
特にパーティクルボードなどの素材は、一度ネジ穴がバカになると修復が難しく、そこからグラつきが発生し、最終的に「壊れた」という結果を招きます。
「説明書がわかりにくい」「部品が重い」といった声も聞かれますが、これらは組み立ての難易度が高いことを示しており、結果として完成度が下がり、耐久性が損なわれるという悪循環に陥っているケースが少なくありません。
【参照：東京くらしWEB「組み立て式家具安全性に関する調査」】
ロウヤのベッドのきしみ音への対策
ベッドに関する悩みで圧倒的に多いのが「きしみ音」です。
寝返りを打つたびにギシギシと音が鳴ると、どうしても「安物だから壊れかけているのでは？」と不安になりますよね。
でも実は、木製ベッドのきしみは、高級家具であっても起こりうる現象なんです。
主な原因は、湿度変化による木材の膨張・収縮や、接合部の摩擦です。
特にすのこベッドの場合、すのことフレームが擦れる音であることがほとんどです。
【解決のヒント】
これは故障というよりはメンテナンスの問題で、100円ショップで売っているフェルトや緩衝材を、すのことフレームの接触面に挟むだけで、嘘のように音が消えることがよくあります。
「音がする＝壊れやすい」と直結させるのではなく、木製家具特有の癖として付き合っていく姿勢も必要かもしれませんね。
ロウヤのソファがへたりやすい原因
ソファに関しては、「すぐにへたってしまった」という声が聞かれます。
これは、クッションの中身である「ウレタン」の密度と構造に大きく関係しています。
数万円台の低価格なソファでは、コストを抑えるために低密度のウレタンが使われることが多く、これは初期の座り心地は柔らかくて気持ちいいのですが、復元力が低いため、毎日同じ場所に座っていると短期間で凹んでしまいます。
また、内部構造がバネではなくウェービングベルトのみだったりすると、どうしても耐久性は下がります。
これを「壊れやすい」と捉えるか、「価格相応の消耗品」と捉えるかは難しいところですが、個人的には、安いソファを買うなら数年で買い替える前提で割り切るか、もう少し予算を出してポケットコイル入りのものを選ぶのが賢い選択だと感じています。
プリント紙素材の剥がれと水濡れ
LOWYA（ロウヤ）の収納家具やデスクでよく使われている「プリント紙化粧繊維板」という素材をご存知でしょうか。
これは芯材に木目を印刷した「紙」を貼ったもので、安価でおしゃれな家具を作るには欠かせない素材です。
しかし、表面があくまで「紙」であるため、耐久性には明確な弱点があります。
まず、水に非常に弱いです。
コップの水滴がついたまま放置すると、紙が水を吸ってふやけたり、中身が膨張してボコボコになったりします。
また、引越しの際などに養生テープを貼って剥がすと、表面の木目ごとベリッと剥がれてしまうこともあります。
| 素材名 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| プリント紙化粧繊維板 | ・安価 ・デザイン豊富 | ・水に弱い ・テープで剥がれる ・傷つきやすい |
| メラミン化粧板 | ・硬い ・高級感あり | ・比較的高価 ・重い |
| 天然木突き板 | ・本物の木の質感 | ・水拭き注意 ・乾燥で割れることも |
「ロウヤの家具は壊れやすい」というレビューの中には、こうした素材の特性を知らずに扱ってしまい、結果として劣化を早めてしまったケースも多く含まれていると私は見ています。
■ロウヤの家具は壊れやすいか実態を検証
ここまでは「なぜ壊れやすいと言われるのか」を見てきましたが、ここからは「どうすれば壊れないように使えるのか」、そして「本当に丈夫な製品はどれなのか」という実用的な部分に踏み込んでいきます。
電動ドライバーで組み立て強度を向上
もしあなたがLOWYA（ロウヤ）で組み立て式の家具を買うなら、声を大にして言いたいことがあります。
それは、「絶対に電動ドライバーを用意してください」ということです。
先ほども触れましたが、組み立て家具の強度は「ネジの締め付け具合」で決まります。
特に芯材が硬いパーティクルボードの場合、手動のドライバーで女性やDIYに慣れていない方が作業すると、十分なトルク（回転力）をかけられず、ネジが奥まで入りきらないことがよくあります。
ネジが浮いた状態や、部材同士に隙間がある状態で使い始めれば、そこに応力が集中して、すぐにグラついたり壊れたりするのは当然です。
「買ってよかった」と高評価をつけているユーザーの多くは、電動ドライバーを使ってしっかりと組み立てています。
数千円の投資で家具の寿命が数年伸びると考えれば、決して高い買い物ではないはずですよ。
私が愛用しているのは、女性でも片手で持てるくらい軽くて、かつパワーもしっかりあるこのタイプです。
これさえあれば、固いネジ締めも数秒で終わりますし、何より手が痛くなりません。
家具の組み立て以外にも使えるので、一家に一台あると本当に便利ですよ。
ポチップ
ボンドの正しい使用で耐久性を確保
もう一つ、意外と知られていないけれど超重要なのが「木工用ボンド」の使い方です。
家具の組み立てに使う「ダボ（木の棒）」を入れる穴に、皆さんはどれくらいボンドを入れていますか？
ちょこっと塗るだけ、あるいは面倒で入れていない、なんてことはありませんか？
実は、プロやDIY上級者は、ダボ穴の30〜50%くらいまでたっぷりとボンドを注入します。
こうすることで、ダボを差し込んだ時にボンドが内部で広がり、「水圧ロック」のような状態で強固に固まるんです。
【豆知識：ボンドの量はケチらない】
付属のボンドだけでは足りないこともあるので、私はいつも市販の木工用ボンド（速乾タイプがおすすめ）を予備で用意しています。
家具に付属している小さなボンドは、量も少なくて乾きにくいことが多いので、この『速乾』タイプを一本用意しておけば、待ち時間なしでサクサク組み立てられますし、強度もガッチリ出ます。
数百円で安心が買えるので、合わせ買い推奨です。
このひと手間を惜しまないだけで、棚の揺れや引き出しの底抜けといったトラブルを劇的に減らすことができます。
まさに「急がば回れ」ですね。
壊れにくい国産の大川家具を選ぶ
「やっぱり組み立ては自信がない」「絶対に壊れない家具が欲しい」という方には、LOWYA（ロウヤ）の中にある「国産家具（大川家具）」シリーズを強くおすすめします。
実はLOWYA（ロウヤ）には、輸入組立品とは全く別次元の品質を持つ、福岡県大川市で作られた「日本製」のラインナップがあります。（大川家具工業会）
これらは基本的に「完成品」または「半完成品」として届くため、私たちが組み立てに失敗するリスクがゼロです。
職人が工場でガッチリと組み上げているので剛性が段違いですし、使われている素材も『F☆☆☆☆（エフフォースター）等級』の安全なものや、耐久性の高い強化紙などが採用されています。
レビューを見ても、この国産ラインに関しては「しっかりしている」「一生モノ」といった絶賛の声が多く、「壊れやすい」という評判とは無縁の世界です。
予算は少し上がりますが、安物買いの銭失いになりたくないなら、迷わずこちらを選ぶべきでしょう。
特にLOWYA（ロウヤ）で評価が高いのが、この大川家具シリーズのテレビ台です。
届いたら箱から出すだけで即使える『完成品』なので、組み立ての苦労はゼロ。
作りもしっかりしていて、見た目の高級感も段違いです。
『絶対に失敗したくない』という方は、ぜひチェックしてみてください。
ポチップ
【参照：日本合板工業組合連合会「F☆☆☆☆（エフフォースター）」】
1年保証の適用範囲とサポートの実態
最後に、万が一壊れてしまった場合のサポート体制についても知っておきましょう。
LOWYA（ロウヤ）の多くの商品には「1年保証」が付いていますが、これはあくまで「通常使用での不具合」に限られます。
経年劣化によるソファのへたりや、湿気によるカビ、使用上の不注意による破損は対象外となることがほとんどです。
また、初期不良で交換を依頼する場合、一番のハードルとなるのが「梱包し直し」です。
LOWYA（ロウヤ）では、不良品であっても自分で段ボールに梱包して返送しなければならないケースが多いのです。
【絶対に捨てないで！】
組み立てが完了して、問題なく使えることを確認するまでは、届いた段ボールを絶対に捨てないでください。
箱がないと返品作業が地獄のように大変になります。
サポート対応自体は丁寧という声も多いですが、この「梱包の手間」がネックになって「対応が悪い」という評価に繋がっている側面もあるようです。
【参照：LOWYA公式サイト（ご利用ガイド・保証規定）】
まとめ：ロウヤの家具は壊れやすいのか？
結論として、「ロウヤの家具は壊れやすい」という問いへの私の答えはこうです。
「LOWYA（ロウヤ）は、選び方と作り方次第で、価格以上の耐久性を引き出せるブランドである」
安価な輸入組み立て品を選ぶなら、素材の弱点（水やテープに弱い）を理解し、電動ドライバーとボンドを使って全力で丁寧に組み立てる必要があります。
逆に、予算を出して「国産・完成品」を選べば、文句なしの耐久性が手に入ります。
「壊れやすい」という評判の裏には、こうした特性の違いや、組み立ての落とし穴があることを知っていれば、賢くお得に、理想のインテリアを実現できるはずです。
ぜひ、この記事を参考に、あなたにとってベストなLOWYA（ロウヤ）家具を見極めてくださいね。
